報道写真家

様々な業界が再編する中、今時の若手写真家に報道写真家として世に出てきている方々がちらほら見受けられるようになった。
これはそれだけ世が変化している証拠だし、そこに若者がカメラをガジェットに関わろうというのは至極真っ当だし、彼らは何より『人』それも身近な路上の『人』へと向かっている。


僕ら世代(40代とその前後)はロバートキャパが「失業」した後の平和な世界にいる、という共同幻想を抱いていた世代でコマーシャル写真家マンセーな世代だったので、どこか報道写真家を遠い存在と感じていた一方たった今報道写真家を名乗ろうとする世代(20〜30代前半)の若者たちはそのアンテナで現状の世からの危機的本能に従い行動しているであろうことが、その写真集や活動からうかがい知ることができる。


「試される年」から次世代、世界ときっちり向き合い後生へ記憶として型をつけるお役目としての写真家。新しい報道写真家の仕事ぶりからそういう仕事もあるのか!と目から鱗の気分で彼らの仕事ぶりを見た。